カナリアリーグ秋季リーグ1部 第3節 vs FCトニービン 試合結果

2018/10/21 @秋ヶ瀬公園

Fuerte Tokyo

 

3-2

前半 1-1
後半 2-1

FCトニービン
前田 歩夢

古賀 樹

小林 裕征

得点
小野→田中(HT) 

藤森→小堤(HT) 

前田→アブデルガファ(HT) 

交代

 

Fuerte Tokyo

スターティングメンバー

GK 岩本 一郎太

DF 上野 光洋 

   藤森 一樹

   末吉 裕稀

MF 北山 淳(C)

   関 敦紀

   大澤 雅史

   古賀 樹

   小野 樹

   前田 歩夢

FW 小林 裕征

 サブ

DF 小堤 雅彦

MF アブデルガファ 愛満

   田中 健太

 

【戦評】

ここまでの2試合未だ勝利のないFuerte。優勝争いをするためには是が非でも勝利が欲しい一戦である。さらにこの日の対戦相手はカナリアワールドカップで敗戦を喫した FCトニービン。リベンジという意味でも非常に重要な1戦となった。

とはいえ、来シーズンに向けてチーム強化を進める必要もあるため、今までとは異なったアプローチでゲームを組み立てることを試みる。

 

試合開始と同時に、DFラインから中盤にかけて圧倒的な数的優位を作り出すことに成功し、ボールを支配して相手陣内に攻め込む。

右サイドバックの上野、ボランチの古賀、またポジション未固定の関らが十分高い位置を取ることができ、相手陣内でのプレー時間が自然と長くなる中央をうまく使いながらゴール前に迫るシーンを作るものの、完全にくずすことは難しく得点を奪うには至らない。

押し込む展開が続く中、相手チームはロングボールに活路を見出反撃を試みる。体制十分でセカンドボールをこちらが回収することが多かったものの、空中戦の弱さを露呈し、度々カウンターをくらう。

前半も半ばに差し掛かった頃、センターバック藤森が相手フォワードにクリアをぶつけてしまい、そのこぼれ球を長い距離から撃たれるとこれがゴールに吸い込まれてしまう。やや不運な形で先制を許す。

しかし、この一点によって試合の流れが変わることなくは、その後も長い時間ボールを支配して相手陣内に攻め込み続ける。

相手も集中力を保ち、こちらのショートパス主体の攻撃に対して中央を固めてくるが、古賀、大澤、関、前田らがそれを上回るパスワークを見せ、最後は前田がドリブルからゴールを沈めた。相手を完璧に崩した素晴らしいゴールで前半のうちに同点に追いつく。

 

想定よりも相手が引いてきたため必要以上に後ろが重くならないこと

攻撃時にリスクマネジメントをし、セカンドボールを回収し続ける体制を整えること

この2点をハーフタイムに確認し後半に臨んだ。

後半も前半同様にFuerteが相手陣内深くまで攻め込む時間帯が長くなる。特に不規則な動きをする関や大澤を相手は捕まえることができず、数多くのシュートチャンスを作り出す。

相手の中央を固める守備を前になかなか得点を奪えないでいたが、サイドに流れた小林が左足を振り抜くとピッチ上にいた全員があっけにとられるような見事なシュートをサイドネットに突き刺す。さすがに本人も狙い通りではなかったようだ。

予想外の形でリードを奪ったあとも、変わらず試合を支配し続ける。

もう1点奪って試合をリードを広げたい展開の中、中盤でボールを持った古賀がドリブルを開始する。相手のファールを受けながらもアドバンテージを得て持ち上がり、相手GKが出ているのをしっかりと見て芸術的なループシュートを沈める。

またもや素晴らしいゴールによってリードにを広げることに成功する。

このまましっかりと試合をしめたいところであったが、2点差がついて以降は相手のロングボール主体の攻撃に苦しめられる。特に右サイドの守備が後手に回り、相手FWの動きによってDFラインが下げられたことも相まって、セカンドボールを徐々に拾えなくなっていく。

両チームとも間延びしはじめオープンな試合展開になってくると、双方ともにシュートチャンスを手にする。

古賀やアブデルガファらが決定機を逃した一方で、こちらのミスから招いたピンチをしっかりと決められ、点差が一点となる。

残り時間が少なくなる中緊張感のある試合となったが、最後まで主導権は渡さずしっかりと一点差で逃げ切り、リベンジ達成とともにリーグ初勝利を挙げた。

 

この日の試合では幸運なゴールにも救われ勝利をおさめることができたが、攻守ともにゴール前が大きな課題であることが改めて浮彫となった。

一方で、試合全体を通して新しい型を確立しようとチャレンジし、その中で主導権を握ることができたことは一定の収穫があった。

次節以降も「成長」と「勝利」をどん欲に追求していきたい。